喫茶店の日々

長島ストーリープロジェクト第4弾。 さざなみハウスで一番の常連だった清志初男さんを見送る会の映像です。 2020.8.11に逝去して今日で一年。 さざなみハウスに清志さんが来ていた日々は、今から思うととてもかけがえのない …

長島ストーリープロジェクト第三弾 -祠につづく道- 長島愛生園にある手掛島。 引き潮の時にだけ現れる道を舞台に ダンサーの平井優子さんが静かに踊ります。

長島ストーリープロジェクト第二弾 -青い鳥楽団の足跡 昭和28年に長島愛生園で結成された青い鳥楽団のリーダー近藤宏一さんの音楽や詩の世界を、三人の音楽家が現代に再現する姿を映像化。 〈short.ver〉 〈long.v …

わかりやすい春の陽気の4月1日、明日から下り坂かもしれない天気を気にしてもぞもぞと人が動く。散歩がてらのさざなみハウス。長島の桜はどこもかしこも満開である。一度は切り倒してしまった桜を、奈良の人たちが毎年復活させてる。吉 …

ある人にとって近くて遠い手掛島、今の私がそんな風に思うのは小豆島。毎日目にして、お客さんに、あれがね、とか言ってるくせに実は行ったことがないなんて。私がさんぶたろうだったなら、瀬戸内海もひとまたぎだろうけど。3月4日、ド …

2020/2/20 愛生S45 2/3合併~6月号の「第五病棟の彼と彼女達」前浜政子を読了。 前2冊は南条マリ子、後2冊は大野連太郎 前浜さんは五病棟(精神病棟)のナースでその回想録。患者二人とも知的障がいを持ち、南条さ …

上を向いて枝を移り歩く鳥を眺めていたら、コッコッコッコッ、木肌をつつく音が振動となって木の下へ伝わってきた。初めてコゲラの存在に気づく。実は出会っていたかもしれないけれど、意識しないと輪郭って見えてこないもんだな。2月1 …

最近は時間があれば光明園の方にも探索に出かけている。同じ長島の中にあるけど、愛生園とは成り立ちが全く違う。もともと大阪にあった外島保養院が室戸台風の被害を受けて長島に移転、それが今の光明園だ。会長のOさんに話を聞くと色々 …

T中さんの写真がたくさんさざなみにやってきた。会ったこともないこの人の写真を初めてみたのは、11月にあった愛生園の作品展。かつては愛生会館で大きく開催してたみたいだけど、今は日出会館の一角で、写真や短歌、絵画、木工、陶芸 …

今日からさざなみが始まった。朝から効率を考えて労働するのはテトリスを組み合わせるようで、頭も身体も動き始めて日常に戻ったなと感じる。どろの展示を片付けたら、抜けるような広さを懐かしく思うも少し寂しくて、店のしつらいをどう …

Kちゃんと呼ばれるY中さんはコーギーのロリーを飼っている。その大きさは並みではない。小さな飼い主を自分のリードでグイグイ引っ張っぱるので、Y中さんはまるでマイケルジャクソンのようにのけぞっている。人をみると短い足で地面を …

長島の東の端には楯岩という絶壁があって、近くの平岩では入所者の釣りがさかんだったらしい。あらいそ、という地名も聞くけど、どれも今の地図には道がなくて新良田より東部は大きな森になっている。年末にNPOのK井さんが文化庁との …

1月に入ってしばらくは寒波で海が風に押されて、大きな波を次から次へとこさえては東へ向かってうねっていく。太陽の光が反射してすごく暖かそうにみえるけど、海の風というものは想像以上に冷たい。外を眺めていたらふと、夏の頃モーニ …

M井さんが両手で箱をかついで花器や壺などを持ってきた。彼は、かつて愛生園の入所者から譲り受けたものや不用品(だけど資料として価値があるもの)を自身で保管していて、これまでも歴代の「愛生」に様々な書籍、絵画、足踏みミシン… …

冷蔵庫にある使いさしの片栗粉を手にとった時、ふと思いついた。I岡さんのおかげでどんどん溜まっていく柿、これ揚げちゃえばいいんじゃない?ってわけで、すぐに柔らかく熟した柿をむいて片栗粉をまぶしてほいほいっと油の中に入れてみ …

  お昼の時間になると、ランチをお弁当で注文してくれる常連さんもちらほら増えた。だけど一方で、テイクアウトの容器をきっちりと揃えているわけではないので、カレーのような汁物をどうやっていれるかだとか、小さな入れ物 …

  秋になるとオレンジ色の実がたくさん実って、柿の木の存在感が一気に増す。愛生園の中を歩いてみてもやっぱりいたるところにあって、誰かが採ったりする気配もない。よし、さざなみで使おうと目論んでいたところ、看護部長 …

12月25日(金) 昨日の晩からあんこを炊いて、今日は朝から予約のおはぎをせっせと丸めた。 園内放送で玄米おはぎの宣伝をしたら、昨日I上さんがリハビリ終わりにやってきて「みんなに配るわ。」とたくさん注文していった。この人 …

田計珠実のどろあそび実験場2020.冬 〈project コレクション・どろ〉の 特別講演《なんでそんなん−ぬかつくるとこ-》 アートを活用した生活介護事業所「ぬかつくるとこ」代表・中野厚志さんをゲストに迎え、ぬかが取り …

大きな身体を車椅子に載せてやってくるK北さんは、かつてゲートボールの名選手だったらしい。クタッと年季が入った帽子をいつも被ってやってくる。白地に青いツバ、ゲートボールのワッペンがフロントの部分を鮮やかに、だけどすっきり飾 …

今年は愛生園創立90周年にあたるらしく、今日はその記念式典だった。 . . N尾会長がこないだ珈琲を飲みに来た時、挨拶原稿を考えていると教えてくれて、ポロッと「僕らに記念と言われてもなあ」と、呟いたのが心に留まった。&# …

8時にお店をオープンさせるのが億劫になるほど朝晩が冷えてきて、夏の空気をとっくに忘れてしまった。 . ランチのピークタイムにはキッチンの熱気で汗がダラダラ、ひと段落ついた時にスタッフと2人で飲む自家製の梅サワーが栄養ドリ …

さざなみ 歩く学校 「社会で揺らめく人の感情」  1回目は、対話の時間。 てつがくやさんの松川えりさん、愛生園自治会長の中尾伸治さん、歴史館学芸員の田村朋久さん、そしてさざなみ店主の鑓屋の4人で、コロナウィルスやハンセン …

「画家 K志H男が愛した カステラとさざなみのコーヒー、 いかがでしょーかあー?」   なんて、ちんどん屋のごとく軽やかに声をあげるは空想の私。実際はK合さんたちのサックス演奏による聖者の行進でK志さんが出棺す …

8月4日 お越しいただき、ありがとうございました。 バーテンダー 園田浩也 DJ 岡本方和 森山幸治   大盛況で無事に月の道も見えてほっと一息。 次回もお楽しみに。。。  

江戸時代中期の儒学者、新井白石によって 編まれた詩〝虫明八景〝へのオマージュ。 八つの風景の詩をテーマに 画家、舞踊家、音楽家の三者が 〝偶然性〝に身を委ねながら交わってゆく。 in a Landscape 日時 202 …

Draw The Sound 福江元太さんと樋口真規さんによる ギターとドローイングのライブ。 2020/6/21 (日) 長島アンサンブル “Draw The Sound” 福江元太profil …

オープン当初、いや、改装している時からずっとK志さんはこの店に足を運んでくれている。私が開店準備に長島へいくと、冷蔵庫には砂糖がジャリジャリまぶされたヤマザキのあんまきが必ず入っていたので、改装工事をしているU田さんとK …

店の由来が「さざなみ食堂」ということは、色んな人に話してきたと思う。店の名前を考えていた時に自治会のI田さんから長島にあった食堂の話を聞いて、さざなみ、という語感にピンと来た。同じく島の中にある「ライトハウス」という盲人 …

昨年の9月にオープンしてから馴染みのお客さんがさざなみにもできた。大体の好みは把握してきたし、喫茶店定番の「いつもの」を聞く頻度が増えてきたと思う。島の外から来るお客さんもいるし、島内の住まいから自分の車や園内のタクシー …

窓から瀬戸内海を眺めていると、頭の中の考え事がどっかに行ってしまうほど穏やかで平和な時間が流れる。潮が引き始める頃は特に静かで小さな波の音、姿は見えないけれど鳥があちこちで鳴いていて、ぬるい空気に染み入るような風がひんや …

 私はいつの頃からか「ハッピーエンドの裏側」にとても興味がいくようになった。主人公とヒロインが色んな物語を紡いで最後には一緒になる、そんな素晴らしい結末の一方で、涙したり、どうしようもないほどに胸を痛めている人がいる。フ …

               

まっくらやみのエンターテイメント「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」のプロデューサー志村季世恵氏、アテンドを務める川端みきさんをお迎えし視覚をなくした世界だからこそ見えてくるものについて、トーク、演奏、ワークショップと盛りだ …