おはぎ始めました

喫茶店の日々

12月25日(金)

昨日の晩からあんこを炊いて、今日は朝から予約のおはぎをせっせと丸めた。

園内放送で玄米おはぎの宣伝をしたら、昨日I上さんがリハビリ終わりにやってきて「みんなに配るわ。」とたくさん注文していった。この人は、オープン以来定期的にさざなみの偵察を続けている。

「カレーと聞いて。」「ビビンバと聞いてな。」とやってくるI上夫婦に私は内心ドキドキしている。80を過ぎたふたりが思い浮かべるものを提供している自信が全くないからだ。どちらかと言うと、自らが作る料理を名付けることが出来ずにやむを得ず身近な食べ物に例えている意識があるので、関西弁のI上さんから「こんなんカレーちゃうがな!」と批判されることにビクビクしている。だから「お茶は熱々でな。」のオーダーくらいにはしっかり対応できるよう、お茶を小鍋でボッコボコ沸かして、カップもお湯でしっかり温めて出している。

だけど、私の心配とは逆さまに意外とさざなみの料理を前向きに捉えてくれているらしい。が、食べ終わる頃にそばへ寄ると「美味しかった!ただ、量が多い。僕やから食べられるけど、ここに入所してる人は無理やと思うわ。」と、毎回注意されるので、その都度控えめに盛り付けるけど、やっぱり同じことを言われてしまうのだった。こないだの車麩のフライ定食は開口一番に「量が多い」で、しまった!なんて思ったけれど、過去一番くらいに美味しいと褒めてくれたので嬉しかった。

いつも帰り際、「ちゃんと宣伝しとくからな!」と宣言していくので、きっと愛生園の中でも情報屋なんだろう。そんなわけでおはぎも島内の誰かに渡って食べてもらえているといいのだけど。玄米のおはぎは、改めて島の中で暮らす人や働く人に気軽に食べてほしくて、始めた。だから、早速のI上さんの申し出にニヤリとした。おはぎを渡して「宣伝隊長!」と送り出したので、また新年からも期待している。

 

 

posted : 2020.12.25
喫茶店の日々 長島を歩く さざ波立つ人たち